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March 23 2004 Designed by Oikawa |
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リンカーン小学校訪問(Visit Lincoln) 3月23日,リンカーン小学校訪問が実現できた。 リンカーン小学校は,元々2つの別の学校が,一つになってできた学校で,校舎が2つの地区に分かれている。,一つの学校は,幼稚部から2年生まで,もう一つの学校は,3年生から最高学年の5年生までの生徒が通っている。これは,校長先生曰く,16年前,上流階層の子どもたちと移民などの貧しい階層の子どもたちを一緒にして,ともに学び合う場を作るという新しい学校作りの試みを行うために,2つの学校を一つにし,多くなった生徒数を低学年と高学年に分けたと言うことである。 私たちが訪れたMidvale-Lincoln Elementary Schoolは,高学年の子どもが通う学校で,広い敷地に,校舎は平屋ではあるが,床面積は広くゆったりとした作りになっている。学校の周りに柵がないのが印象的で,この街の治安の良さが感じられた。 |
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| 歓迎会(Welcome Assembly) この日の子どもたちとの最初の出会いは,私たちのために開いてくれた歓迎集会(Assembly)であった。クレア先生の司会のもと会が始まり,はじめに校長先生のあいさつに続いて,子どもたちが,日本語で「春が来た」を歌って歓迎してくれた。この歌は,2月の公開研究会のビデオ会議でもCU See Meを通して,聴いたが,今回はライブで,子どもたちの歌声を聞くのは格別である。この歌は音楽のエミィ先生が指導したとのことである。 その後,各学年からダンスや歌の出し物があった,幼稚部と1年生の特別クラスは,ラップを披露したが,さすがリズム感がよく,様になっていてかわいらしかった。 最後に私たち一人一人,リンカーン小からプレゼントを贈られた。 |
Welcome Assembly |
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クレア先生とベッキー先生 (Clare and Becky) 昨年度の担当教員とベッキー先生と今年度の担当教官クレア先生。二人はリンカーン小学校の同僚であると同時に,ルームメートでもある。 ベッキー先生のアクティブさ優秀さは言うまでもないが,クレア先生も理科の専科として,リンカーン小学校の全学年の科学教育を担っている優れた教員である。クレア先生はベッキー先生のお姉さん的存在で,彼女の参加によってペアプロジェクトがさらに補強されるものと思う。 面瀬小学校としては,この2人の担当教員とプロジェクトの共同研究ができることは心強い限りである。 この日,面瀬の子供たちからの絵や版画,習字などの作品をプレゼントした。 2人とも6月に来日するそうで今から私たちも,面瀬の子供たちも再会するのが楽しみである。 |
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| ベス・レーマン校長先生(Ms.Beth) インターネット・ビデオ会議でおなじみの校長先生のベス・レーマン(Ms. Beth Lehnman)先生は,リンカーン小学校に着任してまだ3年目の若い校長先生であるが,とてもアクティブで,MTPプロジェクトにも,とても協力的である。 2月の公開研究会での公開ビデオ会議でも,面瀬小に向けて挨拶をしてくれた。今回も私たち面瀬小チームを迎えるに当たって,州教育省やクレアやベッキーと共に,学校訪問やパーティなど様々な面でお世話していただいた。 この日は,昨年11月にプレゼントした面瀬小の5年生のデザインによる海のプロジェクトを表現したネイビーブルーのTシャツを着て現れた。なかなな似合っていて,Tシャツ制作を指導した阿部先生は大感激であった。 彼女の話によれば,子どもたちの保護者は,貧困層が多く,中には英語を話せない親もいたりして,様々な課題があるということである |
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授業風景(Class Room) 歓迎会の後,校舎内及び授業を参観させてもらった。 どのクラスも,20名弱の少人数で,ゆったりとしたスペースで授業を行っていた。一クラス40名ぎりぎりの面瀬小とは違ってうらやましい限りである。しかも,私たちが訪問している間,入れ替わりウィスコンシン大学の学生が各クラス1,2名,ボランティアで,授業のアシスタントを務めていた。これもいいシステムである。宮教大の教授方とも相談し,面瀬小でも,環境教育の校外学習などで,このようなシステムの可能性を探りたい。 |
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| 休み時間(Recess) 学校の周りは広々として芝生で覆われたスクールヤードがひろがり,その一角にアスファルトの広場があり,子どもたちは,休み時間や昼休みは,そこで,遊んでいた。 昼休みになると,ほとんどの子どもが外に飛び出し,縄跳びやブランコ,バスケットボールに興じていた。ただ,校舎の出入り口は自動ロックで,一度外に出ると,鍵がないと校舎内に入れない仕組みになっている。教師や係の子どもが鍵を持って,時間になるとドアを開けてやっていた。 |
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給食時間(Lunch Time) 昼食(給食)は,ランチルームで取るが,人数が多く一度には入りきらないため,学年ごと時間をずらして取る。 経済的に恵まれていない家庭の子どもが多いため,給食費を州政府から免除あるいは一部補助してもらっている子どもたちの割合が高いと言うことである。中には,朝食も提供してもらっている子供たちもいた。 この日の給食のメニューは,ミルクに,チキンナゲットとボイルしたニンジン,パン,それにオレンジがパッキングされていた。日本の給食に比べ味気なさそうだったが,子供たちに聞いてみると「おいしい」と答える児童が多かった。 私たちからすると,「ファーストフード」的な感じがして,栄養的にもどうなのかと思えるが,ベッキーとクレアは,このランチを農家や給食センターと連携して地場産品を使いながら,少しでも子供たちの食生活を改善したいと考え,市から指定されてランチシステムのプロジェクトに取り組んでいる。 この食教育の取り組みも,ペアプロジェクトに取り入れないかと話し合いを進めている最中である。 |
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| 音楽の授業(Lesson of Music) リンカーン小学校の初めての訪問となる畠山先生は,一日中滞在を楽しみ,満喫していた。面瀬でもブラスバンドを熱心に指導をしている音楽家の彼は,ストリングスの授業があると聞いて,真っ先に飛んでいった。この日は,マディソン市のオーケストラのプロの指揮者が指導に来ていて,子供たちの熱心なレッスンに釘付けになっていたようである。音楽を心から楽しんでいる様子が感じられたと言っていた。 その後,低学年の音楽の授業に飛び入り参加し,「チューリップ」など,日本の童謡を子供たちに指導した。日本語でメロディーを覚えた後に,日本語の意味を英語で説明したそうです。低学年の子供らしく,のりのりで楽しんで取り組んでいた。 畠山先生にとって「音楽は世界の共通語」を再認識する1日であったようである。 |
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リンカーンの子供たち(Lincoln's Kids) リンカーン小学校に通う子どもたちの民族的な構成は,アフリカ系38%,ヒスパニック系22%,モン系16%,白人22%となっている。まさしく多民族,世界の縮図である。アフリカ系,ヒスパニック系,モン系の子どもたち中に貧困層が多く,中には英語を話せない子どももいるという。 そのため家庭教育力が低く,学力や行動面で問題を抱える子どもが多いということであるが,私たちが見た限り,子どもたちは,素直で人なつっこく,学習や活動にも集中して取り組んでいる姿が多く見られた。ある意味,日本の子どもたちよりも学ぶ姿勢が身に付いているようにも感じられた。 そのことを,ベッキーとクレアに話すと「私たちの方が意外よ」と言って驚いていた。やはりお互い「隣の芝生は青く見えるものか? |
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| リンカーンの情報教育(E. of I.T) リンカーン小学校は,図書室やコンピュータ室などリソースルームが充実しており,図書室は2つの部屋がコネクトされていて広いスペースで,天井も吹き抜けになって高い。そのせいか,校舎の中心に位置しているにもかかわらず,とても開放感がある。また,壁面や本棚の上には児童の美術作品が展示してあったり,ゆったりと本が読めるように,いくつものソファーやバスタブまで配置してあり,とてもくつろげる雰囲気の中で,読書に専念できる空間を実現している。 コンピュータ室は,図書室の2階にあり,コンピュータはすべてマッキントッシュである。ここで,子供たちがインターネットで歴史や科学の調べ学習をしたり,技術担当のトム先生が子どもたちにコンピュータのリテラシーを指導している。この日は,プレゼンのソフトを活用して,中学年の子供たちに電子紙芝居を見せていた。 |
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理科の授業(Science Lsson) また,環境教育に熱心に取り組んでいるデイブ・スピッツァー先生のクラス(4年)の授業を参観した。 デイブ先生には,昨年,一昨年とSchool ForestへのFeild Tripにも案内くれた環境教育に熱心な先生である。 この日は,2色の色水を使って「水の対流」の実験を行っていた。その後,「Water Cycle」の授業へと進むようである。授業の最後には,「水」に関する自分の追究したいテーマをあげさせ,個人で探求するような発展的な学習のための導入を行っていたのも印象的である。子供たちは,どんどん自分の疑問や課題を発言し,そのスタイルが子供たちに身に付いていることが伺える。 また,他のクラスを訪ねると,タランチュラなど虫の標本が並び,子供たちが巨大な虫を手に載せて遊んでいた。聞くとマダガスカル産の世界最大のゴキブリの仲間だと言うことである。これは,ウィスコンシン大学から学生達がボランティアで教室に持ち込んで実物を子供たちに見せて興味関心を高めているとのことで,とてもうらやましいシステムだと思った。 |
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| 科学・環境教育のカリキュラム(Curriculum) 授業後,デイブ先生に,ウィスコンシンの理科教育・環境教育のカリキュラムについて聞いてみた。ウィスコンシンには日本のように指導内容を定めた指導要領はなく,基本的には教師や学校がカリキュラムを作成して授業を進めると言うことである。ただ,州の教育省からは教師がカリキュラムを作成する際に参考となるガイダンスや資料集のようなものが発行されている。 例えば,「水」に関する授業をする場合は,「水」についての授業プログラム作りを示したガイダンス(写真上)があり,教師はその事例や資料を参考にしてプログラムを組み立てる。また,それらの活動にすぐ活用できるよう,箱に詰められた学習キッド一式(写真下)が,学校に配布されていて,教師達はこのガイダンスとキッド(教材)を使い回しながら授業を進めていると言うことである。 そして,これらの個別の基礎的な実験や科学的学習から,環境全体を総合的に追究するような総合学習(Integerated Study)へと発展していくのである。「全米No.1の環境教育先進州」と言われるその一端を垣間見た気がした。 |
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